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  • 2025.09.25

経営支援「ただ頑張るだけでは通用しない時代に、会社が選ばれる条件」

こんにちは。大和経営の灘井です。
今日は「給与や昇給の決め方だけでなく、人材が会社に残る仕組み」について独り言を。


給与の決め方と納得感のある仕組みづくり

給与は最も分かりやすい経営から社員へのメッセージです。
厚生労働省や国税庁の調査によると、日本の平均給与は約458万円(2023年)。
社員さんは常に同業他社・異業種の給与と比較しています。

給与を決めるときに参考にすべきは:

・同業他社・異業種の相場

・年代別平均給与(賃金構造基本統計調査など)

・物価上昇率・インフレ率

納得感のある給与制度がなければ、どれだけ理念を語っても社員は辞めてしまいます。


社員が辞めない会社に必要な「ビジネスモデル」

社員が安心して働き続けるには、安定したビジネスモデルが不可欠です。
どれだけ給与を良くしても、会社の事業モデルが不安定なら人は定着しません。

社員が辞めない会社には共通して:

・明確で収益性のある事業モデル

・将来性のある市場の選択

・ガラス張りの経営数字の共有

が存在します。


経営者のビジョンとMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)

社員は「会社がどこへ向かうのか」を常に見ています。
経営者のビジョンが不明確だと、優秀な人材は他社に移ってしまうのです。

社員が辞めない会社に共通するのは:

・ミッション(存在意義)が明確

・ビジョン(未来像)が共有されている

・バリュー(価値観)が日常の判断基準になっている

MVVを語れない会社に、人は未来を託しません。


人材が育つ環境:社長と仲間の力

人材が成長し続けるためには「環境」が必要です。
給与や制度だけではなく、日々の人間関係や社長の姿勢が大きな影響を与えます。

・公平でオープンなフィードバック文化

・挑戦できる環境(失敗を許容する社風)

・社長の人柄や魅力に惹かれて人は残る

・信頼できる仲間との心理的安全性

人は「誰と働くか」で会社を選びます。


発信力が優秀人材を引き寄せる

どれだけ良い会社でも、外部に伝わらなければ人材は集まりません。
社員が「ここで働きたい」と思うのは、会社の情報発信力にも左右されます。

・採用ブランディング

・SNSやWebサイトでの情報発信

・社長自身の発言や発信の影響力

発信力のある会社は、優秀な人材から自然と選ばれるのです。


まとめ:ただ頑張るだけではなく「仕組み」で勝負する

給与や昇給だけではなく、

・ビジネスモデルの安定性

・MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の共有

・納得感のある給与の決め方

・社長と仲間による人材が育つ環境

・発信力による外部への魅力発信

この5つを整えて初めて、優秀な人材が 来て、育ち、残り、継いでいく サイクルが生まれます。

ただ「頑張れ」と言うだけでは通用しない時代。
これからは「人が自然と集まり、未来を託したくなる会社」をどう作るかが、社長に求められる大きなテーマだと思います。

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