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  • 2025.06.03

経営支援「組織を変える第一歩は信頼と関係性の構築から」大阪 経営アドバイザリー会社 大和経営

制度導入やサーベイの前に組織を変える第一歩は「信頼と関係性の構築」から
―大阪の企業コンサルティング現場から見える“本質的な改善アプローチ”―

「人材が定着しない」「エンゲージメントが低い」「制度を整えても成果につながらない」

そう感じている大阪の企業経営者・マネージャーの方も多いのではないでしょうか。
私たちは日々、組織改善に取り組む企業にコンサルティングを提供していますが、こうした課題に共通する根本原因があります。それは「信頼関係が築かれていない状態で、施策だけが先に導入されている」ということです。

■ 施策が効かない本当の理由:「関係の質」が整っていない
アメリカの組織論の大家、ロバート・クインは次のようなシンプルなフレームを提唱しています。

関係の質 → 思考の質 → 行動の質 → 結果の質

つまり、組織における成果は、制度やテクニック以前に、人と人との「関係性の質」によって決まるということです。
いくら良質な研修や人事制度を導入しても、その根底にある人間関係が冷え込んでいては、社員の思考は閉じ、行動は変わらず、結果にもつながりません。

まず最初に見直すべきは「信頼関係の深さ」なのです。

■ 「信頼があるかどうか」でスピードもコストも変わる

〜スティーブン・M・R・コヴィーの『スピード・オブ・トラスト』より〜
もう一つ、経営判断に大きな示唆を与えてくれるのが、スティーブン・M・R・コヴィーの「トラスト理論」です。
信頼が高い組織では、あらゆる物事が速く動き、コストが下がる。
逆に信頼が低い組織では、物事が遅れ、コストも上がる。
この言葉が示すとおり、信頼は“経営資源”そのものです。

信頼のない状態では、どんなに効果的な仕組みを導入しても、説明が増え、納得を得るのに時間がかかり、行動も鈍くなります。大阪の企業現場でも、「社員が変わらない」「反応が薄い」と悩むケースの多くが、“信頼不足”に起因しているのが実情です。

■ 制度や管理手法の前に、「人と人」としての関わりを

実際のコンサルティングの現場では、まず関係性の土台づくりから着手するようにお伝えしています。

  • 上司がスタッフの話を聴く時間を取る
  • 日々の挨拶や雑談を大切にする
  • ちょっとした感謝や気遣いの言葉を増やす

こうした行動が、“あなたのことを大切に思っている”という無言のメッセージとなり、組織の空気を変え始めます。
表面上の制度を整える前に、「人と人」として信頼関係を築く。これが、すべての施策の効果を高める“目に見えない資産”なのです。

■ 大阪の中小企業だからこそ、「人」のつながりが命綱

私たちが支援する大阪の企業は、多くが中小企業です。
中小企業だからこそ、個人間の信頼関係が組織全体に与える影響は大きく、「人の温度感」こそが差別化の源泉となります。

関係の質が高まれば、思考の質が変わります。

思考が変われば、行動が変わります。

行動が変われば、成果が変わります。

■ まとめ:組織を変えたいなら「信頼と関係性」からはじめよう

制度の見直し、サーベイの導入、研修の実施…。
これらはすべて「関係の質」が高まってはじめて、効果を発揮するものです。
私たちは大阪の企業において、一人ひとりと丁寧に向き合う関係づくりこそが、最も確かな成長のスタート地点であると確信しています。

どうか、施策の前に「誰と、どう関わるか」に目を向けてみてください。
信頼という無形資産が、組織を着実に強くしていきます。

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