- M&Aについて
- 2025.05.02
M&Aについて「M&Aにて、高い評価をいただくコツ」
M&Aにて、高い評価をいただくコツ
~未来を生み出す力を伝えることの重要性~
M&Aの場面では、どうしても「直近の財務数値」が評価の中心になりがちです。しかし、本当に価値のある企業とは、過去の数字以上に“これからの伸びしろ”を持っている会社です。
では、どうすればその未来価値を適切に伝え、納得感のある高い評価につなげることができるのでしょうか。
ポイントは「見えない資産」の可視化
以下のような“未来の数字に影響を与えるリソース”を、具体的かつ丁寧に整理しておくことが鍵になります。
- 人材:長年活躍しているスタッフのスキルやマインド、育成体制
- 既存顧客:定着率の高さ、ロイヤルカスタマーの存在
- 集客の仕組み:リピート率を生み出す導線、SNSやウェブの活用状況
- 見込み客の蓄積:問い合わせ履歴、CRM、イベント参加者の名簿など
- 地域との関係性:地域密着の信頼、自治体や団体との連携
これらは一見すると数字に表れにくいものですが、**将来の売上・利益を生む“見えない資産”**として、M&Aの評価において極めて重要です。
「未来を生み出す力」をストーリーで伝える
買い手にとって魅力的なのは、“買収後にどう成長できるか”がイメージできることです。
たとえば、
- 「この人材がいれば、事業を任せられる」
- 「この仕組みを自社に展開すれば、相乗効果が見込める」
- 「この地域とのつながりを活かせば、他事業と連携できる」
といった未来を、ストーリーとして伝えられるように準備することが、高評価への第一歩となります。
M&Aを単なる「譲渡」ではなく、「未来へのバトン」として成立させるためにも、こうした“見えない価値の可視化”は極めて重要です。
買い手企業様に高い評価をいただくためのコツ、お伝えすべき情報として、ぜひご参考ください。