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  • 2025.10.09

大学・学校法人の事業承継を考えておられる皆様へ — 公益性を守り、理念をつなぐために|大和経営

はじめに

大学や学校法人といった「公益性」を持つ組織であっても、経営の主体は「人」です。
そのため、どれほど理念に基づいた組織であっても、いつかは“次の世代へバトンを託す時”が訪れます。
このバトンリレーをどう設計するかが、教育の継続性や地域社会への貢献を左右します。


後継者選びで大切にしたい視点

後継者を選定する際には、単なる肩書きや経歴だけでなく、次のような観点から総合的に判断することが大切です。

 ・教育理念・経営理念への共感と理解

 ・計数管理力や経営実績などの“仕事の実力”

 ・組織運営力とチームづくりの力量

 ・生徒・職員・取引先・公的機関・ご家族・地域社会といった多様なステークホルダーへの理解と姿勢

これらを丁寧に確認することが、承継後の安定と発展につながります。


松下幸之助氏の言葉に学ぶ

松下幸之助氏は「企業は社会の公器である」と語られました。
この考えは、まさに大学法人や学校法人に当てはまります。
教育機関は社会全体の利益のために存在し、その理念や活動を次世代へつなぐ責任を担っています。
事業承継やM&Aは、その理念を絶やさず未来へ引き継ぐための大切な経営判断といえます。


組織内承継か、外部人材・M&Aか

理事会・幹事・評議員会の皆様が後継者を検討される際には、

 ・組織内で育った方を後継者とする「内部承継」

 ・組織外から信頼できる人材や法人を迎える「スカウト型承継」「M&A型承継」

のいずれの場合でも、「求める後継者像・人間性」や「実務力」を明確にすることが不可欠です。


M&A会社選びにも理念を

M&A支援会社を選ぶ際にも、「大手だから安心」という理由だけで決めるのではなく、

 ・担当者や支援チームの理念と姿勢

 ・候補者をどう選び、どのような根拠で推奨するのか

 ・どんな視点で面談や提案を行うのか

といった点を確認することをお勧めします。
事業承継は一度きりの大切なプロセス。信頼できる“伴走者”と共に進めていただきたいと考えています。


大和経営の支援体制

大和経営は、中小企業庁のM&A支援機関登録だけでなく、
全国の事業承継・引継ぎ支援センターの認定支援機関でもあり、全国でも少数の公的事業承継・M&A支援機関です。

大学や学校法人の歴史、教育理念、経営理念、経営数値、強みや課題、理想のお相手像を丁寧に伺い、
M&A・事業承継に精通した弁護士、公認会計士、税理士、社労士、中小企業診断士などの専門家や各専門機関と密に連携。
危険な買い手候補を見極め、売り手法人が「共に歩み、安心して託せる」お相手と出会えるよう、「理念を大切にする誠実な承継」を支援いたします。


おわりに

「教育の灯を未来へとつなぐこと。」
それが、大学法人・学校法人における事業承継の本質です。

大和経営は、「理念を守り、社会に貢献する承継」を支える伴走者として、
皆様と共に次世代への橋渡しを行ってまいります。

まずは、気軽にお問合せしていただければと思います。
お問い合わせ | 大和経営

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