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  • 2025.06.08

経営支援「組織を活性化させる鍵は外部の第三者」大阪 経営アドバイザリー会社 大和経営

組織を活性化させる鍵は「外部の第三者」

~なぜ今、社外の専門家の関与が組織を前進させるのか~

なぜ、外部の第三者が効果的なのか?

組織の活性化には、「対話」「信頼」「共通の目的の再確認」が欠かせません。
しかし、組織内の関係性は長期にわたる人間関係や上下関係により、

  • 感情的になりやすい
  • 忖度が働いてしまう
  • 意見が言いにくい/聞きにくい

という構造ができやすく、組織改善の議論が機能不全に陥ることもあります。ここで有効なのが「外部の第三者」です。第三者が関与することで、役員・管理職・スタッフそれぞれが、上記とは逆に

  • 感情的になりにくい
  • 利害関係が薄いため忖度が生まれにくい
  • 安心して「言える」「聴ける」場ができる
    という効果が生まれます。

理論的な裏付け:組織開発(OD)と「安心の土台」

このアプローチは、「組織開発(OD)」という分野で長年実証されています。
ODの父とも呼ばれるエドガー・シャインは、こう述べています。

「変化とは、まず“安全に話せる場”を確保することから始まる。」

組織の変革はトップダウンだけでなく、現場の自発性が欠かせません。
そのためには、メンバーが本音を語り合える“心理的安全性”が必要であり、
その土台を整える役割として、外部ファシリテーターやコンサルタントが重要視されているのです。

さらに、MITのダニエル・キムは「組織の成功循環モデル」で、

  • 関係の質 → 思考の質 → 行動の質 → 結果の質
    という循環を提唱しています。

外部の第三者が関わることで、
■ 関係の質が改善され
■ それに伴って思考と行動の質も高まり
■ 組織の成果へとつながる
このポジティブな循環が起こるのです。

では、どのような「第三者」を選ぶべきか?

単に「外の人なら誰でもいい」というわけではありません。
重要なのは、以下の要素を満たす人材を選ぶことです。

組織の方向性と価値観を理解している人

  • 経営理念

  • ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)
    これらを理解し、共感してくれる人でなければ、表面的な関与に終わりかねません。

役員やキーマン、現場スタッフが「話しやすい」と感じる人

  • 専門知識だけでなく、「聴く力」や「場づくり力」があることが重要です。

  • 信頼関係の構築を得意とし、メンバーが自然体で関われる存在であること。

中立性と誠実さを持つ人

  • 特定の派閥に偏らず、全体最適を見ながら関与できる

  • 長期的視点で組織の「育ち」を支援する姿勢がある

最後に:組織の変革は、「中から」ではなく「外から」始まることもある

外部の力を借りることは、決して「自力でできないから」ではありません。
むしろ、「本気で変わりたいからこそ、信頼できる第三者の知見と伴走を求める」
そんな前向きな選択なのです。

これからの時代、組織の成熟度を高める鍵は、外の視点と内の力を融合させることにあるといえるでしょう。

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